八ヶ岳 オオムラサキセンター及び穂坂自然公園視察
みなさんこんにちは、伊豆やつおか地域づくり協議会広報担当です。
伊豆やつおか地域づくり協議会では7月28日(日)に「かぶたまの森」づくりの一環として、
去年の11月に訪問した山梨県北杜市のオオムラサキセンターと、韮崎にある穂坂自然公園の視察に行ってきました。
今回の目的は、改めて生きた成虫のオオムラサキを見ること。
そして、オオムラサキの生息域である、山梨県北杜市や韮崎地区の
自然公園で植生の調査を行うことでした。
八岳地区と植生が大きく変わらないと思われる自然公園の植生がわかれば、
必ず、八岳地区にもオオムラサキは生息できるはず。
まずはそうした基本的な調査を経て「かぶたまの森づくり」プロジェクトの
ワークパッケージの1つとし、詳細なアクティビティは今後の検討事項としたいと思います。
■オオムラサキセンターの前で
「かぶたまの森」づくり事業部長 山下 隆 よりご挨拶
※一部、表現が前述と重複しておりしますことをご容赦ください・・・(広報担当)
日頃は当協議会へのご支援、ご協力ありがとうございます。
さて、この度、私ども伊豆やつおか地域づくり協議会では
昨年11月に視察した、山梨県北杜市のオオムラサキセンターと
韮崎の穂坂自然公園の視察を実施させていただきました。
「かぶたまの森」とは、カブトムシやタマムシの生息する森を
略してそのように呼ばせていただいておりますが、
オオムラサキセンターのようにオオムラサキを育んできた里山を再生し、
人と自然の共生について学び実践して、地球にやさしいプロジェクトを目指しております。
今回の視察の目的としては主に以下を思慮しております。
①生きた成虫のオオムラサキを見る
・植生が同じでタマムシ生育の環境が整えばオオムラサキもカブタマのターゲットにできる。
・八岳地区にはオオムラサキは生息していないようだが、将来、滝周辺にオオムラサキを飛ばせたい。
②カブトムシなど甲虫類の生息しやすい森の実態を見て今後の森づくりに反映する
この目的を達成するため、まずは山梨県韮崎にある穂坂自然公園を視察し、
きわめて自然に近いままの森を見てその植生を調査します。
その植生が同じであれば、気候も近いこの八岳地区でのオオムラサキの定着も可能であると考えています。
また、カブトムシやクワガタ、タマムシなどの甲虫類についても、定着しやすい条件などを
しっかり視察してきたいと考えています。
次に生きた成虫のオオムラサキを見るために、オオムラサキセンターをこの時期に改めて視察したいと思います。
前回は11月であったため、すでに成虫は確認できませんでしたが、
成虫を見ることができるのが毎年7月末頃までとのことで、今回、この時期に敢行させていただきました。
伊豆やつおかの森は、豊かな自然と生物多様性で知られています。
そこに、クワガタやタマムシなどの昆虫が生息している様子を想像することは容易と思います。
緑豊かな木々の間を飛び回るタマムシの光沢ある羽、夜の静けさの中で力強く木を登るクワガタの姿。
これらの昆虫は、伊豆の森の生態系の重要な一部であり、その美しさと生命力は、
私たちに自然との調和の大切さを教えてくれます。
「かぶたまの森」プロジェクトの主眼はタマムシですが、エノキの関連で環境が整えば
オオムラサキもターゲットになると思っています。
昆虫あふれる萬城「かぶたまの森」に国蝶のオオムラサキが加われば魅力は倍増すると考えています。
伊豆半島には今は棲息していないと聞けばさらに挑戦のし甲斐があるというものです。
いつかこの伊豆やつおかの森にオオムラサキが飛び交い、
名実ともに「かぶたまの森」と呼ばれる日が来ることを切に願っております。
伊豆やつおか地域づくり協議会 山下隆
■韮崎にある穂坂自然公園入口にあるクワガタのオブジェの前で
こちらは穂坂自然公園の全体見取り図ですね。最大で3Km近くあるトレッキングコースが用意されています。
若干、手振れでピンボケになってしまいましたが、これがトレッキングコースを歩いて植生の視察を行っている様子です。
一見涼しそうに見えますが、この日の気温は韮崎付近で38℃もあり、地獄の視察となりました。
さすがに時間も限られているため、全体を歩いて回ることはできませんでしたが、コナラやエノキ、アカマツなど、
伊豆やつおか地区と植生に大きな違いは見られなかったように思います。
穂坂自然公園での視察を終え、再びオオムラサキセンターを訪れました。
もう昼時でしたので、とりあえず、オオムラサキセンター内にあるピザ焼き体験コーナーでピザをいただきました。
なんか、立派な窯ですね・・・
そして、ピザが焼きあがりました。こういうところのピザと侮ることなかれ、結構おいしかったです。
私の隣にいた「よっちゃん」こと三枝理事はこのピザを2枚半も食べていました。
こちらはみんなでピザをいただいているところですね。今回、カメラマン担当の佐藤理事が参加していなかったため、
山下事業部長がカメラマンで、三枝理事がその補佐をしていたため、事業部長が写っていませんね・・・ (;´∀`)
しかし、みなさん、焼きたてのピザをたらふく食べ、満足げな様子です。
そして、センター内にある「びばりうむ長坂」というオオムラサキを飼育している施設に入りました。
早速、クヌギの蜜に引き寄せられてメスのオオムラサキが集まっていました。しかし、オスの成虫は
個体数が少ないんですね。私は個人的にはオスの成虫に巡り合うことはできませんでした。
この施設にはオオムラサキだけでなく、カブトムシもいるんですね・・・
私も久しぶりにカブトムシを見つけました。
私が子供のころには家の裏の畑のたい肥置き場で200匹以上のカブトムシが取れたんですが、
最近はすっかりいなくなってしまったので、少し懐かしい気持ちにさせられました。
これは非常に貴重な写真になると思いますが、メスの成虫が葉っぱの裏に卵を産み付けている様子です。
お尻付近から1つずつ点々と葉の裏に卵を産み付けます。ちょっとわかりにくいですが、黒い点に見えるのが
オオムラサキの卵です。
こちらは山下事業部長が撮影した産卵完了後の卵です。すでに産卵を終え、オオムラサキはいなくなっています。
そしてついにオスの成虫です。私はこのオスに出会うことはできませんでしたが、こちらは山下事業部長の写真です。さすがですね・・・
しかし、紫色が鮮やかで本当にきれいですね。
ここはオオムラサキセンター内にある「カブト・クワガタふれあいの森」です。網で仕切られた部屋の中にはそこで育った
クワガタやカブトムシが数多く飼育されており、ここではカブトムシやクワガタに触れることができます。
※触れる際の注意事項もあるので、入る前にしっかり確認しましょう!
なんと、中に入ると世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブトムシ」がいました。
国内の甲虫ではないので、さすがにこれは初めて見ました。しかも触れることができるなんて感激です。
私は思わず、本来の目的であるオオムラサキのことも忘れて夢中になってしまいました。
さて、視察に関する記事は以上ですが、
視察に参加した私たちには山下事業部長より、次回役員会までに視察の報告書をまとめるように!
という厳しぃ~い課題が課せられております。前述した、今後のアクティビティを決定するうえで、
重要な業務となりますので、しっかり報告書は作成したいと思います。(;´∀`)